基礎代謝量を増やすと…

基礎代謝量を増やすということはどういう意味でしょう。安静にしていてもカラダがより多くのエネルギーを消費するようになることですが、それで何か良いことがあるのか説明していきましょう。

基礎代謝量を増やすメリット

安静にしているだけなのにエネルギー消費量がより多くなるカラダは、非効率なカラダのように思えるかも知れません。基礎代謝量が増え、心臓の拍動、体温維持、呼吸など生命活動だけでより多くのエネルギーが必要になると、それを賄うためにはより多くの食事を摂るようにするか、食事量が変わらなければ体内に蓄えられているエネルギーで賄うことになります。

食事量を変えなければ基礎代謝量の増加分は、体が自動的に、余分のエネルギーとして体に蓄えているエネルギーを充当するようになります。つまり 体に蓄えているエネルギー=体脂肪が消費され始めていく ことになります。これが基礎代謝量を増やす最大のメリットになります。

付随して他のメリットもあります。

  • 体温維持が容易になり、断熱のための皮下脂肪を貯めようとしなくなる。
  • 体が温まりやすく、手足の冷えが緩和される。
  • 食べても太りにくくなる。

基礎代謝量の増やし方

基礎代謝量を増やす方法には大きく二通りの方法があります。食事の質や生活スタイルを改善する方法と、基礎代謝量のおおよそ20%を消費する筋肉を増やす方法です。

食事の質や生活スタイルを改善する

睡眠をしっかりと取り寝起きにいっぱいの水を飲む。ヨーグルトやグレープフルーツ、スーパーフードなどを食事の中に取り入れて腸内環境を整える、など。

ただ、どのような食事をどのように摂取すると基礎代謝量アップやダイエットに効果的なのかテレビや書籍、ネット記事でたくさん解説されているものの、その情報、解説されている効果の真偽、高低を食事の生理効果に明るくない筆者が判断するのは困難です。これ以上深く説明するのは避けておきます。

筋肉の量を増やす

筋肉には心筋、平滑筋、骨格筋の3種類があります。平滑筋は自分の意思とは関係なく主に内臓を動かす筋肉なので心筋と共に意図して鍛えられるものではありません。

骨格筋が一般的に言われる「筋肉」で、関節を動かし体を動かす筋肉です。筋肉量を増やして基礎代謝量を増やそうとする時、アスリートのように全身、大小さまざまにある筋肉を鍛えるのは労力と時間を使うばかりで非効率です。数ある筋肉の中で特にボリュームのある筋肉に着目して筋肉量を増やすと効率的に基礎代謝量を増やせます。ボリュームのある筋肉だけがより大きくなって体型がアンバランスにならないか心配されるかも知れませんが、少しの筋肉量増加でも基礎代謝量は増えます。

では、ボリュームのある筋肉とはどの筋肉なのか。

  • 上半身では、大胸筋と広背筋、
  • 下半身では、大臀筋、大腿四頭筋、ハムストリング、下腿三頭筋、

です。多くは下半身に集中しています。

これらの中でも大臀筋(お尻)と大腿四頭筋(太ももの前側)、ハムストリング(太ももの後ろ側)の3つの筋肉だけで全身の筋肉の50%を占めています。下腿三頭筋(ふくらはぎ)を含めてお尻と脚全体をトレーニングすれば効果的に基礎代謝量を増やすことができます。

全身の中でも大きい筋肉

筋肉量を増やしましょう

消費カロリーが摂取カロリーを上回れば、不足分のエネルギーは確かに脂肪などカラダの蓄えから供給されます。「脂肪を燃やす」効果があるという美容機器もありますが、本当に燃えたのか確認のしようもありません。

先に挙げた、主に下半身に付いている筋肉を動かしてエネルギーを使うようにすれば必ずカラダに蓄えられているエネルギーも使われるようになります。

お尻と太もも、ふくらはぎの体操、運動といえば代表的なものはスクワットですね。他にも横になって脚を上げ下ろしする運動も太ももやお尻の筋肉を使います。これらは特別な場所じゃなくても、自宅や職場で何かの合間に簡単にできます。

気負うことなく気軽に体を動かして基礎代謝量を増やし、カラダの余分なお肉を減らすと同時に太りにくいカラダに変身しましょう。

参考記事

基礎代謝量と筋肉量の関係!筋肉を増やすだけではだめ?|脂肪燃焼コラム|コッコアポ|クラシエ

基礎代謝を上げる方法|ストレッチや筋トレなど、簡単に基礎代謝を上げる方法まとめ | Precious.jp(プレシャス)

体脂肪を減らす方法 | 筋トレ・運動・食事、あらゆる面から脂肪にアタック | Precious.jp(プレシャス)